旧暦で月が隠れる最終日を「晦(つごもり)」と呼び、現在では月末を意味します。 一年最後の晦日が「大晦日」と呼ばれるように、晦日は古くから“締め”と“切り替え”を大切にする日だった。 江戸時代、商家では月末にそばを食べ、 一ヶ月の厄を落とし、翌月の商売繁盛や長寿を願いました。
そばは細く長い形状をしていることから、「そばのように長く生きる」という願いが込められ、長寿や健康の象徴とされてきました。
そばは切れやすい特性を持つことから、「その年の厄や悪縁を断ち切る」という願いが込められてきました。
昔、金細工師が金粉を集める際にそば粉を用いていたことから、「金を運ぶ」という意味合いが生まれ、そばは金運につながる食べ物として知られるようになりました。
今月出会えたご縁を来月も続くように。人とのつながりや日々のご縁に思いを向けて仕上げた一杯です。つなぎを入れた5割そばであり、なめらかなのどごしが特徴で、「縁が途切れず、これからも続いていきますように」とそんな願いを込めています。
忙しい毎日の中で、ふと立ち止まり、支えてくれる人や、これから出会うご縁に思いを巡らせる。晦日のひとときに、そっと寄り添うそばです。
その月の悪縁を断ち切り、心身を整える。そんな思いを向けて仕上げた一品です。つなぎを使わない十割そばは、切れやすく、そば本来の香りを感じられるのが特徴。昔からそばには、「余分なものを断ち切り、新しい流れを迎える」そんな意味合いが重ねられてきました。
月の締めくくりに一度立ち止まり、気持ちを整え、次の月へと向かうための一杯として。強く願うのではなく、静かに区切る。晦日にそっと寄り添い、心を軽くする十割そばです。